【食事からのマグネシウム摂取方法】
マグネシウムは自然な食品に多く含まれていますが、現代の加工食品中心の食生活では不足しがちです。以下に「どの食品に多く含まれるか」「どう工夫して摂るか」「注意点」などを詳しく解説します。
1. マグネシウムを多く含む食品
■ 緑の濃い葉野菜(クロロフィルを含む)
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例:ベビーリーフ、春菊、小松菜、ほうれん草、ケールなど
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理由:緑色の色素「クロロフィル(葉緑素)」の中心にはマグネシウムが存在
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ポイント:生のまま食べると、マグネシウムが水に溶け出さず効率よく摂れる
■ 海藻類
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例:あおさ、わかめ、昆布、ひじき、とろろ昆布、海苔
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理由:海由来のミネラルが豊富でマグネシウムの宝庫
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活用法:味噌汁、スープ、ふりかけ、和え物などに
■ 豆類・種実類
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例:納豆、大豆、黒豆、レンズ豆、かぼちゃの種、ごま、アーモンド、くるみ
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ポイント:マグネシウムだけでなくタンパク質や亜鉛も豊富。おやつにも活用可
■ 雑穀・全粒穀物
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例:玄米、雑穀米、もち麦、アマランサス、キヌア
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理由:精製されていないため、ミネラルが外皮に残っている
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おすすめ:白米に混ぜて炊くと手軽に摂取可能
■ ミネラル豊富な天然塩
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例:ぬちまーす、雪塩、海の精、ヒマラヤ岩塩など
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ポイント:「食塩相当量」が低めのもの(75~85%程度)にはマグネシウムが豊富
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裏面表示チェック:「にがり成分」や「マグネシウム含有」と記載されているものを選ぶ
2. 実践的な摂取の工夫
● おにぎりや弁当に雑穀を活用
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雑穀ミックスを白米に混ぜる(例:アマランサス入りごはん)
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かつお節、塩昆布、とろろ昆布でミネラル補給
● 即席スープで海藻&塩分補給
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とろろ昆布、切干大根、無添加だし、お気に入りの天然塩をお椀に入れてお湯を注ぐ
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忙しい時でもマグネシウム補給できる「お手軽味噌汁・スープ」
● サラダで葉野菜を毎食摂る
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生の葉野菜は吸収効率が高く、水溶性ミネラルが流れない
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ベビーリーフ+豆腐+海藻+ごまで「マグネシウムボウル」がおすすめ
● 飲み物にミネラルをプラス
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苦汁(にがり)や「トレースミネラル(液体ミネラルサプリ)」を水やお茶に数滴加える
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特に運動後やストレスが強い日には効果的
3. マグネシウム摂取の注意点
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加熱に注意:マグネシウムは水溶性で、煮たりゆでたりすると流出する
→ サラダ、生の海藻、炒め物にするなど調理法を工夫 -
塩選びも大切:99%以上がNaCl(塩化ナトリウム)で構成されている精製塩では、マグネシウムはほぼゼロ
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バランスも大事:カルシウムを摂りすぎるとマグネシウムの吸収が阻害されるため、乳製品の過剰摂取には注意
4. おすすめのマグネシウム食材まとめ(例)
食材 | マグネシウム量(100g中) | 活用法 |
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あおさ | 約320mg | 味噌汁、ふりかけ |
ほうれん草(生) | 約69mg | サラダ、和え物 |
アーモンド | 約310mg | おやつ、サラダトッピング |
かぼちゃの種 | 約390mg | ヨーグルトに、ナッツミックス |
アマランサス | 約310mg | 雑穀米に混ぜて炊飯 |
5. まとめ:毎日の「ちょい足し」でOK!
マグネシウムは「特別な健康食」ではなく、ちょっとした工夫で日常の中に取り入れられるミネラルです。
一気に大量に摂るよりも「日々の積み重ね(ちりつも)」が効果を発揮します。
【今日からできる♪マグネシウム朝・昼メニュー】
体にやさしいミネラル習慣、まずは朝と昼から始めてみませんか?
◆ 朝ごはんにおすすめ
◎ 雑穀おにぎり+とろろ昆布のお味噌汁
◎ 納豆+青菜のおひたし+ごまトッピング
→ 和朝食にひと工夫でマグネシウムたっぷり!
◆ ランチにおすすめ
◎ 豆腐&海藻サラダ+アーモンド少々
◎ 玄米ごはん+ひじきの煮物
→ 外食でもコンビニでも選び方しだい♪
【買い物リスト】
・雑穀米(アマランサス、もち麦など)
・とろろ昆布・あおさ・わかめ
・納豆・豆腐・黒豆
・ごま・アーモンド・かぼちゃの種
・小松菜・ほうれん草・ベビーリーフ
“ちょい足し”でカラダが整うのを感じてみてください♪