📌混同されやすい2つの症状
「ストレートネックと言われました」「頚椎症と診断されました」
このように首の不調を訴える方は多くいますが、この2つは似て非なるものです。
実は、ストレートネックは姿勢の問題、
**頚椎症は神経が圧迫される病気(病態)**です。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
🔍ストレートネックとは?
本来、首の骨(頚椎)はゆるやかなカーブ(前弯)を描いており、
このカーブが頭の重さを分散し、クッションの役割を果たしています。
しかし長時間のスマホ使用やパソコン作業、猫背などにより、
この前弯カーブがなくなり、首がまっすぐに近い状態になることがあります。
これがいわゆる「ストレートネック」です。
✴ ストレートネックの主な症状
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首・肩のこり
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頭痛や眼精疲労
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首を動かすと突っ張るような違和感
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めまいや吐き気(自律神経の乱れから)
⚠ ストレートネック自体はまだ病気ではありませんが、
その状態が続くことで、頚椎に過剰な負担がかかり、やがて頚椎症に進行するリスクが高まります。
🔍頚椎症とは?
頚椎症は、加齢や負担の蓄積によって、頚椎や椎間板が変形・変性し、神経を圧迫する状態です。
症状が進むと、首だけでなく腕や指にもしびれ・痛み・力の入りづらさなどの神経症状が現れます。
✴ 頚椎症の主な症状
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首の痛み、重だるさ
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腕や手のしびれ・感覚異常
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握力低下、ボタンが留めにくい
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歩行時のふらつき(脊髄の圧迫がある場合)
📊比較表で見る違い
項目 | ストレートネック | 頚椎症 |
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原因 | 姿勢不良・スマホ・デスクワーク | 加齢・慢性的な負担・椎間板の変性 |
状態 | 首のカーブが消失(姿勢の問題) | 神経圧迫を伴う構造的な病態 |
主な症状 | 肩こり・首こり・頭痛 | 首の痛み・しびれ・運動障害 |
神経の圧迫 | 原則なし(将来的に起こる可能性あり) | 明確に神経を圧迫している状態 |
レントゲン所見 | 頚椎がまっすぐに見える | 椎間板狭小・骨棘形成などの変形あり |
🔁2つはどう関係しているのか?
ストレートネックは、首の自然なカーブが失われ、常に首に負担がかかっている状態です。
その状態が長く続くと、椎間板がすり減り、骨に変形が起きて、
神経圧迫による「頚椎症」へと進行する可能性が高まります。
つまり、ストレートネックは頚椎症の予備軍とも言えるのです。
🏥当院のアプローチ方法
当院では、以下のように段階的なアプローチを行っています。
✔ ストレートネックの場合
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姿勢と生活習慣の見直し
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胸郭・肩甲骨の可動性改善
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上位頚椎の動き回復と安定性アップ
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自宅でも続けられるセルフケアの指導
✔ 頚椎症の場合
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首だけでなく**「首に負担をかけている部位」**(胸郭・肩甲骨・上位頚椎)にアプローチ
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マトリックスウェーブによる深部の緊張緩和と神経の回復サポート
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自律神経や血流にも配慮しながら、再発しにくい身体づくりを目指します
🌟最後に
ストレートネックも頚椎症も、共通して言えるのは「首が頑張りすぎている」状態だということ。
首にかかっている負担を「姿勢と動きの連動性」から見直し、
本来の機能を取り戻していくことが、根本的な改善への第一歩です。
お悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
あなたの首、本当はもっとラクに動けるはずです。