抗生物質による体のダメージ
抗生物質は細菌などの微生物の成長を阻止します。
その時に悪い細菌だけでなく良い菌も破壊します。
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抗生物質を飲み続けると、腸内細菌の多様性が失われてディスバイオ―シス(腸内細菌叢の乱れ)が起きます。
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そうすることで日和見菌であるカンジダ菌が増えて悪玉菌に変化しやすくなります。
そのカンジダ菌が毒素(アセトアルデヒド)をまき散らしたり、腸に根を張ることでリーキーガットを引き起こします。
その結果、アレルギー物質やたんぱく質の未消化物質が体内に入ることでアレルギー反応が起こりやすくなり、痒みなどの全身症状が出たりします。
カンジダ菌がいるかどうか確かめる方法
カンジダが体内で増えているかどうかは有機酸検査で確かめることができます。
有機酸検査で3-オキソグルタル酸、酒石酸、アラビノースの数値が高いとカンジダがいることがわかります。
カンジダは糖質を餌にして増えます。
ですのでカンジダを減らすには糖質を減らすとよいのですが、低血糖や副腎疲労(アドレナルファティーグ)の方はそのはざまで苦しむことになります。
またカンジダ菌は鉄も好むので、貧血で鉄を摂っている方もカンジダ菌がいる場合は要注意です。
カンジダ菌を減らすにはまず低血糖症状と副腎疲労を改善することが大切です。
カンジダの除菌方法!!
必ず分子栄養学を専門としている専門医の指導のもと行ってください。
一例)
●除菌期間2カ月
抗真菌薬とハーブを両方使用する(ハーブのみは6カ月)
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●除菌後に腸内環境のケアを2カ月間行う
除菌
●ナイスタチン(抗菌薬)
ダイオフを考慮して少しづつ増やす
抗真菌薬は腸内細菌叢を荒らさないと言われています。
●インターフェーズプラス
カンジダのバイオフィルムをはがします。
カンジダは増殖するとバイオフィルム(バリア)を張るのでやっかいです。
●キャンディバクティン(メタジェニック社)
抗菌効果が高い精油とハーブ抽出物(オレガノ)は免疫機能を活性化してカンジダ菌を抑制します
●ABxサポート(クレアラボ社)
抗生物質を治療を施している間の腸内細菌層を良好にサポートします。
ナイスタチン(除菌)による副作用
カンジダ菌が死滅するときにカンジダが細胞内に貯めていた有害物質を一気に体内にまかれることで副作用が起きることがあります。これをダイオフ症状といいます。
ダイオフ症状とは
●かゆみ、湿疹などの皮膚症状
●腹痛、吐き気、下痢、頭痛、めまい、疲労感、倦怠感
*通常は1週間くらいで治まります。
ダイオフ症状がでたら
●水分を多くとる
●活性炭を摂る(有害物質を吸着して体外へ排出します)
●トレースミネラル(マグネシウムドロップ)を多めに摂取する
*症状が強くでたり、1週間以上経過しても収まらないなどは一旦中止して医師の判断を仰ぐようにしてください。
*除菌中は肝臓に負担がかかる為、肝機能を活性化し、解毒をサポートするためにNAC,αリポ酸の摂取もおすすめです。(シーキングヘルス社のリバーニュートリエンツ)