「普通の腰痛」と「産後の腰痛」の違い
一般的な腰痛の原因
一般的な腰痛で一番多い原因が長時間の同一姿勢です。
例えば長時間座りっぱなしや立ち仕事をするなどということです。
また重いものを持ったり、曲げ伸ばしを繰り返しても負担がかかる場合があります。
物を持つ時には足や腕にも力が加わって疲労していきます。
腰だけでなく全体的な疲労が腰痛として表れていることが多いです。
産後腰痛の原因
●急激な体の変化
出産と同時に5~10キロくらい急に軽くなったり、分泌されるホルモンが変化して『体のバランスが急に変化した状態』になります。
●骨盤が開く
赤ちゃんが産道を通って出産される時に骨盤が開き、恥骨と仙腸関節に負担がかかります。
●抱っこによる負担
出産で骨盤、産道が開いている状態で、今までの生活をするだけでも辛いうえに、すぐ3キロくらいある赤ちゃんを抱っこして動かなければならないわけですから急激な負担がかかっていることは明らかです。
またまだ柔らかい小さな赤ちゃんを抱っこする時は気を遣いますよね。
胸の上に乗せる時には、背中を反るので腰に負担がかかってきます。
このような理由で産後には背中、仙腸関節(せんちょうかんせつ)、恥骨、腰椎、股関節などに負担がかかり、痛みがでたりするのです。
腰痛を放置しておくとどうなるか?
産後うつということもあるかもしれません
赤ちゃんがぐずって、長時間抱っこをして腰が痛くなる。
痛いからと言って寝ていることはできない。
無理しないでと周りに言われても自分がやらないと赤ちゃんは待ってくれない!!
でも痛い
いつまで耐えればいいの?
どんどん痛くなってしまったら?
私はダメなお母さんだ・・・
というように、解消されない悪循環で自分を追い詰めてしまうこと、ありますよね。
痛みを放置し続けていくということは、精神的な健康も奪ってしまいます。
家事に育児に両方きっちりやりたい!と思っている方ほどこのような傾向にあります。
産後のお母さんは誰しも、体が急激に変化した状態だということは変わりません。
体力には自信があったのに…出産前はもっとてきぱき動けていたのに…そのギャップから内と外のバランスが崩れることもあるでしょう。
痛みの放置はお母さんから笑顔を奪ってしまう可能性があるということです。
お母さんが元気がないと、赤ちゃんやお父さんも困ってしまいます。